日本、C組首位通過!? ビールW杯の「優勝候補」と海外メディア評価

 12日に開幕した2014 FIFAワールドカップに合わせ、海外各メディアが「ビールのワールドカップ」を行っている。これは、各メディアがそれぞれ独自にワールドカップ参加国の代表ビールを選出し評価をするという、飲み過ぎには注意だが楽しい企画だ。

【各国代表の選出】
 まずは、各グループの代表ビールを選出しなければならない。ところがこれが困難を極めるという。アメリカのように選択肢が多過ぎる国もあれば、イランのようにまったく選択肢のない国もある(アルコールが禁止されているためノンアルコールビールのみ)からだ。

 英デイリー・ミラーのサイトでは、代表選出の基準を「それぞれの国を深く表すことができると同時に、入手しやすいこと」としている。イギリスでは、南米のビールは多く入手困難であり未知の部分が多いとのことで、サッカーと比べると少々不利なようだ。逆にドイツやベルギーのように、ビールが高い評価で知られており、地理的にも近い国はやはり優位である。

【予選通過はどの国】
 サッカー情報サイトの『Screamer』と、リバプールの地元メディア『Liverpool Echo』は、各グループから1位と2位の予選通過国を選出し、ベスト16を決めている。

 興味深いのは、どちらもそれぞれ選出した代表ビールの銘柄は全然違うのに、結果はほとんど同じということだ。

グループA:ブラジル1位 メキシコ2位
グループB:チリ1位 オランダ2位
グループC:日本1位 ギリシャ2位
グループD:イングランド1位 イタリア2位
グループE:スイス1位 フランス2位
グループF:ボスニア・ヘルツェゴビナ1位 アルゼンチン2位
グループG:ドイツ1位 アメリカ2位
グループH:ベルギー1位 ロシア2位

 以上はScreamerの選出したベスト16である。Liverpool Echoはいくつかの国のものが入手できず20銘柄しか試していないため、多少の違いはあるが、それでもほとんど近い結果となっているようだ。

【日本産ビールの評価は】
 気になる日本代表への評価は、どうやら概ね好評のようだ。

 Liverpool Echoは木内酒造の『常陸野ネストビール クラシックエール』、Screamerは『常陸野ネストビールXH』をそれぞれ代表としている。Liverpool Echoはクラシックエールを「超スタイリッシュ」と称え、ScreamerはXHを「複雑にからみあう味わいは熟年の日本酒のよう」と絶賛している。

 またデイリー・ミラーでは『アサヒ黒生』が日本代表となっている。ライセンス生産品は日本のものとは違うため、日本からの輸入物を選出しているようだ。同メディアもこの日本製ビールに対し「リーグでは勝ち目が薄いがビールでは優勝候補だ」と、いささか失礼な表現ではあるが、高い評価をつけている。

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Text by NewSphere 編集部