フランス、シリア反体制派統一組織を承認 武器供与も検討か

 フランスのオランド大統領は13日、アサド政権打倒に向けて新たに樹立された反体制派の統一組織「シリア国民連合」を、シリアの正統な代表組織として承認すると明らかにした。欧州の国が同組織を承認したのは初めて。オランド大統領は記者会見で、「シリア国民の唯一の正当な代表として、そしてアサド政権に終止符を打つことを可能にする民主的な将来のシリア政府として、フランスは国民連合を承認する」と語った。また大統領は、国民連合が暫定政府を発足させた後に、武器提供も検討する考えも示した。国民連合については、アラブ連盟が12日にシリアの代表組織として承認していた。

 オランド大統領の声明の背景には、サルコジ前大統領が、リビアのカダフィ政権に立ち向かうため先頭に立ち、新政権樹立への大きな原動力になったことがあるとウォール・ストリート・ジャーナル紙は指摘した。

 シリア国民連合の代表者はEU諸国などに、正式に政府組織として認めてもらうよう動いているが、各国は慎重な姿勢を崩していないと報じられている。オランド仏大統領も、武器供与については、各国と歩調を合わせ、慎重に検討すると述べている。

Text by NewSphere 編集部