寒波で池の水が凍結 水中で身体が動かない生き物が見せた生命力

画像はイメージ(Flicker/ Finn Terman Frederiksen

動物が生きるための知恵や能力は、人間では敵わないほど目を見張るものがあります。

【動画】凍りついた池の中にいるアリゲーター

このたびアメリカ・ノースカロライナ州に住む男性が、アリゲーターにまつわる動画をTikTokに投稿しました。

凍りついた池の中で鼻だけ外に出すアリゲーター

広大なアドベンチャーパーク「スワンプ・パーク」に勤務しているというこの男性。

動画に映っているのはパーク内のアリゲーター保護区ですが、数日前から寒波が到来し、池の水が凍ってしまいました。

ところがなんとアリゲーターたちは、凍った水面から鼻だけを突き出し、固まった池の中で体をじっとさせています。

一見死んでしまっているようにも見えますが、彼によると、これはエネルギーを蓄えるための行動。

凍っているアリゲーターを映しながら「まるでジュラシックパークみたいだね」と笑うも、「冷え込み始める夕方になると、鼻を水面から出し、凍らせる準備をしているんだよ」と明かしました。

さらに「天候がいつ崩れるかを本能的に察知できる」そうで、その様子を見た来園者は「死んでいるの?」と驚く人も多いのだとか。

NEW YORK POSTによると、進化の過程で備わったこの驚くべき技術は「ブラメーション」と呼ばれており、ワニやアリゲーターにとって冬眠のようなものだといいます。

また冬の間は食べ物を口にしませんが、水分は取り続け、貴重な晴れ間の日には目を覚まして日光浴を行うそうです。

Text by 春野 なつ