352万円の債務を3トンの硬貨で支払い 受け取り先の下請け業者は「悪意ある嫌がらせ」

画像はイメージ(Flicker/ James Palmer

アメリカ、コロラド州の溶接会社が、下請け業者に対する2万3500ドル(352万円)の債務を、25セント、10セント、1セントなどすべて硬貨で支払おうとしたことが話題となっています。

【動画】支払おうとした3トン分の硬貨

下請け業者に対し3トン分の現金で支払い?

CBSニュース」によると、硬貨の総重量は3トン以上にものぼったとのこと。

訴訟の原告である下請け業者は、「これは悪意ある嫌がらせで、とんでもないこと」とコメントしています。

下請け業者であり原告の「ファイアド・アップ・ファブリケーションLLC」の代理人であるダニエル・ビーム弁護士は、和解金を全て硬貨で届けられたことは、「『中指を立ててくたばれ』と罵声を浴びせたくなる象徴的な出来事」だと話しました。

ビームさんは、築100年のオフィスビルにある貨物用エレベーターが1360kg を超える荷物を運ぶことができないため、コインを受け取れなかったそうです。

その一方で「abcNEWS」などによると、アメリカで硬貨をめぐっては、新型コロナウイルスの時期に硬貨不足で騒動が起きたこともありました。

今回の2万3500ドルをコインで払おうとした騒動にSNSで「解決金をコインで支払うなんて、なんとも大人げない」といった反応が上がっています。

日本の法律では、硬貨の使用は一度の支払いで20枚までが限度とされています。

Text by 川崎 謙三郎