「写り込んだ写真を送ってほしい」 テイラーのライブで警備員が観客に頼んでクビ

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もしも大好きな芸能人が、至近距離に近づいて来たら…。

その貴重な一瞬を、「写真や動画に収めたい」とファンなら思うことでしょう。

【動画】テイラー・スウィフトさんのライブでノリノリに歌う警備員

カルヴィン・デンカーさんは2023年6月、アメリカ・ミネソタ州のミネアポリスで行われたテイラー・スウィフトさんのライブに、警備員として出勤しました。

テイラー・スウィフトのライブ警備員が解雇に

会社の規約では残念ながら、警備員は一番歌手に近い位置にいながら、ライブを携帯で撮影することはもちろん、振り返って歌手を眺めることも許されていません。

そこで彼は、最前列の観客数人に「仕事上、携帯で撮影することができないので、もしテイラーが僕の後ろに来た時は撮影して、それを送ってください」と書かれたメモを、電話番号を添えて手渡したのです。

その後、本当に数人から動画が送られてきたそうで、彼のTikTokには、テイラーさんに背を向けてはいるものの、目を閉じて一緒に歌うノリノリの様子が投稿されました。

ところが、同僚がその動画を見たことで事態が発覚し、カルヴィンさんは解雇されてしまったのです。

彼が勤めていた警備会社は「歌手と一緒に歌うまでは良いのですが、それを『送ってください』と観客にお願いすることは許されていない」と主張したといいます。

カルヴィンさんは「テイラー・スウィフトとのツーショットなんて、そう簡単に撮れるものじゃない」と思ったそうで「写真や動画を送ってもらうことの何が悪いのか」と反論。

続けて「規約通り、自分の携帯で撮影はしていないし、仕事中はテイラーが安全に歌い上げ、全てのファンが良い時間を過ごすことに努めていた」と訴えました。

ファンからは「こうならないために、歌手は自分で警備員を雇えばいいと思う」「彼はちゃんと規約を守った。何が悪いの?」「不当解雇について弁護士に相談してみて」といったコメントが寄せられ、大きな反響を呼んでいます。

Text by 春野 なつ