中国のクマに疑惑浮上 「中に人間が入っているのでは?」

画像はイメージ(Flicker/ [Pedro Ribeiro Simões]

近年、民家や観光地への出没が相次いで目撃され、問題となっているクマ。

今回はそんなクマの話題をご紹介します。

人間そっくりなクマ

中国・浙江省(せっこうしょう)の杭州市(こうしゅうし)にある『杭州動物園』で飼育されている、マレーグマのアンジェラ。

ある来園者が、クマたちの様子を撮影した動画をTwitter(現・X)に投稿しました。

その中でアンジェラは、2本足で立ち上がり来園者を眺めますが、世間の人々はその姿に注目。

スッと背筋を伸ばし、足は細く、毛にはシワがよっており、まるでクマの着ぐるみのようなのです。

動画は瞬く間に拡散され「中に人が入っているに違いない」「立ち方や毛並みが本物のクマに見えない」など、疑惑の声があがりました。

これを受け、動物園側は「マレーグマは一般的なクマより小型で、外見も若干異なります」と声明を発表。

さらに「この38度の猛暑の中、人間が着ぐるみを着て外で過ごせるはずがない」と疑惑を完全否定しました。

NewYorkPostによると、同園に電話取材をしたメディアに対し、疑惑について言及することは拒否されたものの、「数日後に記者団を招いてクマを見せる予定だ」と担当者から伝えられたそうです。

なお過去にも中国の動物園では、犬を染色してオオカミやアフリカのネコに見せたり、ロバに色を塗りシマウマに偽装したりといったケースが告発されています。

Text by 春野 なつ