「もうめちゃくちゃ嬉しくて」 イタリア人、現地で見た日本人に心救われる

大きな失敗をしてパニックになった時、ほんのちょっと嬉しい出来事があると、それだけで心がほっとすることがありますよね。

今回ご紹介したいのは、イタリア出身のテシさんという女性がYouTubeに投稿した、“イタリアで困った時に日本人に助けられて感動しました。” という動画です。

2023年6月中旬に公開され、同月下旬時点で、再生回数はすでに15万回を超えているようです。

タイトルからは「細かいお金の持ち合わせがなくて困っていたら、日本人が支払ってくれた」とか、「靴擦れができて苦しんでいたら、日本人がカットバンをくれた」などと想像しませんか?

ところが、動画を聞いてみたら全然違っていました。「途方に暮れていたけれど、そこに日本人がいてくれて癒された」というんです。

テシさんはある日、列車で3時間ほどかかるミラノで、オーストラリア人の友人と会い、夕食前に軽く食べる「アペリティーボ」を楽しみました。

その帰りに列車のキップを券売機で買う際、出発する駅の選択を誤ってしまったそうです。

おかしいなと気づいたのも遅く、乗るべきだった列車の出発時間にももう間に合わないとわかり、日本でいう「みどりの窓口」のようなところに行きました。

ところがそこは長蛇の列で、絶体絶命という状態にひどく落ち込んでしまったテシさんでしたが、彼女はそこに日本人らしい男性を発見。

「背が高くて落ち着いていて、優しそうな雰囲気に、絶対に日本人だなと思って」と話しています。

その男性の元に友人がやってきて、日本語で会話を始めたことから、普段めったに日本人に出会えないテシさんは、「もうめちゃくちゃ嬉しかった」そうです。

思わず彼らに「どちらからいらっしゃったんですか?」と話しかけ、係員から番号を呼ばれるまでの間、彼らと和やかな会話を交わしたようです。

この2人のおかげで、テシさんはすっかり元気に。

自宅には24時までに帰らなければならない事や、駅名の選択で大きな失敗をしてしまった事も、「もうどうでもいいや」と思えるくらい、晴れ晴れとした気持ちになったそうです。

この動画を見て、日本人が海外の人にこんなに良い印象を与えていたという事実が嬉しくなりました。

落ち着きや穏やかさを大切にし、治安の良さを誇る日本人。そんな国民性を、これからも大切にしていきたいですね。

Text by 森みどり