フランス人はなぜウレタンマスクをしないのか?
その機能の低さが何度も話題になっているにもかかわらず、日本で「人気」のウレタンマスク。フランスでは目にすることがほとんどない。それはなぜか?
◆政令により推奨されるマスク
パンデミック発生当初は、政府からしてマスク着用の効果を否定していたフランスだが、この1年でその認識は大きく変化した。いまではほとんどの公共の場所でマスク着用が義務づけられ、屋内のみならず屋外もその対象である自治体も多い。日本と異なり、違反はフランスでは罰金対象となる。政府の規制はマスクの着用だけでなく、マスクの材質にまで及ぶ。
最新の規制は2021年1月27日に出された政令だ。これは、公衆衛生高等評議会が1月18日に出した意見書に則ったもので、推奨するマスクを、FFP2マスク、サージカルマスク、カテゴリー1の布マスクのみとした。これに続き2月から学校で着用できるマスクは、サージカルマスクとカテゴリー1の布マスクだけになった。つまり、これまで広く用いられてきたカテゴリー2の布マスクが推奨されなくなったのだ。(ジュルナル・デ・ファム誌、2/2)