スターリンクに挑戦、アマゾンが初の衛星打ち上げ 「カイパー計画」の今後は?
◆カイパー計画の今後
アマゾンは、カイパー計画の詳細を多くは語っていない。衛星も然りだ。しかし、端末についての情報は意外と公表されているようだ。たとえば、アマゾンはターゲットとして個人と企業を挙げており、自社の端末戦略を参考にして企業コスト1台あたり400ドルで端末を構築しているが、価格はまだ発表していない。
アマゾンは3月、最大通信速度100Mbps(メガビット毎秒)の電子書籍リーダー「Kindle」サイズの超小型のものから、最大速度1Gbps(ギガビット毎秒)の幅48×76センチのものまで、3つのカイパー端末のプロトタイプを発表している。
New today: The future of satellite broadband service can fit in the palm of your hand.
Say hello ? to the new ultra-compact customer terminal model from Amazon @ProjectKuiper. https://t.co/Caw2uE6aac
— Amazon News (@amazonnews) March 14, 2023
今回の2機の試験衛星を皮切りに、これらのカイパー端末との接続方法や端末をサポートするために必要な地上インフラなどを含めてテストすることになっているという。
そして、今後のアマゾンの衛星群の一部は 2024 年前半の打ち上げに向けて順調に進んでおり、2024 年末までに初期の商用顧客向けにベータテストが開始される予定だという。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、競合であるスペースXのスターリンク計画は当初の目標には遠く及んでおらず、今後アマゾンの今後の巻き返しが期待される。
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