なぜインドの月面着陸機「チャンドラヤーン3号」は期待されているのか?
◆インドの月面ミッションへの期待
宇宙船を月面に軟着陸させるという偉業を達成した国は、これまでにアメリカ、ロシア、中国の3ヶ国だけ。このチャンドラヤーン3号月面着陸機が、月面に軟着陸することに成功すれば、インドは、世界で4番目の国となる。
チャンドラヤーン3号月面着陸機は世界で初めて、月の南極地域の探査をすることとなる。この地域は、将来の宇宙ステーションを支える可能性のある水として利用できる氷が存在するとされる。そのため、世界各国の宇宙機関や民間の宇宙企業にとって関心の高いものとなっている。また、インドは、米航空宇宙局(NASA)が主導する月面有人計画アルテミス協定に署名した27番目の国でもあり、インドが果たす役割にも期待が高まっている。(ロイター)
◆インドの今後の宇宙ビジネスの期待
現在、インドは世界で最も人口の多い国であり、第5位の経済大国となっている。その影響もあって、インドは2020年以来、宇宙スタートアップの数が2倍となっている。また、シンガポールの政府系ファンドGICなどの投資により、インドのスカイルート・エアロスペースが、インド初の民間ロケットの打ち上げに成功している。(ロイター)
すでに、インドは宇宙先進国の仲間入りを果たしたと言っても過言ではなく、今後ますます宇宙ビジネスにおいて大きな実績を作っていくことだろう。
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