NASAが月着陸船開発にブルーオリジンを選定した意味とは?
◆スペースXのスターシップの現状
スペースXは4月、NASAのアルテミス計画に向けて、月着陸船スターシップの初飛行試験に挑んだが、残念ながら空中で爆発し、失敗に終わっていた。スペースXによると、スターシップは高度39キロの最高点に達し、打ち上げから約4分後に爆発が起きた。
すでに月着陸船の開発に着手している1番手のスペースXは、アルテミス3に向けて、早ければ2025年にもスターシップを打ち上げる予定だが、今回の失敗でスペースXがそのスケジュールに間に合うか不明となっている。
◆ブルーオリジンへの期待とは
ブルーオリジンの月着陸船が加わることで、NASA長官のビル・ネルソン氏は、月面着陸機は2機必要であり、2機あれば、信頼性が上がり、バックアップにもなると語っている。ただし、ブルーオリジンが提案したスケジュールと開発期限に「多数の矛盾と欠落」があることにNASAは懸念を表明しているという。(ロイター)
これは、ブルーオリジンとスペースXを競合させ、アルテミス計画のスケジュール通りの進捗や成功のための戦略の一つであり、変革をもたらす施策と言える。
- 1
- 2