「日本が脱フロッピーディスクだって」海外も注目、河野大臣の“宣戦布告”
日本は、テクノロジーで先を行く国として海外を驚かせている。リニアモーターカーから、任天堂やソニーのゲーム機、果ては自動で蓋の開くウォシュレットまで、例に事欠かない。同時に、驚くほど古い技術が現役で使われている国としても話題になることがある。河野太郎デジタル大臣が8月30日、官公庁の行政手続きに必要なフロッピーを撤廃する意向を示した一件が、海外でも報じられている。
◆フロッピーに「宣戦布告」したデジタル相
英ガーディアン紙(9月1日)は、河野デジタル相が「早期に」フロッピーディスクなどの使用を見直すと述べたと報じている。河野氏は自身のツイッター上でも、英文で「デジタル相はフロッピーディスクに宣戦布告する」と投稿した。投稿によると、現在およそ1900種の行政手続きにおいて、フロッピーディスク、CD、MDなどの使用が義務づけられている。この規定を廃止し、オンラインへの移行を加速したい考えだ。
Digital Minister declares a war on floppy discs.
There are about 1900 government procedures that requires business community to use discs, i. e. floppy disc, CD, MD, etc to submit applications and other forms. Digital Agency is to change those regulations so you can use online.— KONO Taro (@konotaromp) August 31, 2022
英フィナンシャル・タイムズ紙(9月4日)は本件を取り上げながら、フロッピーは「ほとんど使われなくなり、製造中止となった」技術であり、「デジタルな古代の遺物」だと紹介している。日本国内の反応とおおむね同じく、いまでも使われているという事実自体が奇妙に受け止められているようだ。
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