恒星ケプラー90に8つ目の惑星、人工知能が発見 さらなる発見に期待高まる
その結果、機械学習プログラムは惑星ケプラー90iの存在を特定するだけでなく、これまで天文学者が見逃していた別の恒星を周回する惑星の存在も確認した。この惑星がケプラー80gであり、恒星ケプラー80の周りを回る6番目の惑星である。
シャルー氏とヴァンデンバーグ氏は、このプログラムを使用してケプラー宇宙望遠鏡がこれまで観察した15万個以上の星を徹底的に調査し、継続的な惑星の探索を計画している。
今日までに全部で3,560個以上の外惑星の存在が確認されている。その3分の2は2009年に打ち上げられたケプラー宇宙望遠鏡が発見した惑星であり、他にもおよそ4,500の新発見惑星につながる候補があり、詳細な検証が実施される時を待っている。
ヴァンデンバーグ氏は、ケプラー90やケプラー80の惑星群という遠い世界における大気を調査し、生命存在の可能性を探り出すことができるかどうかは、2019年に打ち上げを目指しているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のような更に先進的な望遠鏡の観測性能に依るところが大きい、と語った。
シャルー氏は、基本的な家庭用コンピューターと一般公開されているケプラー宇宙望遠鏡の観測データを使って、誰もが外惑星の探索に参加できるように必要なコードを全て公開する計画がある、と語った。特別なハードウエアは必要ない、と彼は言う。
しかし、NASAもグーグルも、天文学者を蚊帳の外に追いやって仕事を奪おうという意図は全くない。
シャルー氏はこの計画を、天文学者がさらに大きな影響力をもたらし、生産性を向上するためのひとつのツールと見なしている。
「コンピューターが天文学者に取って代わることは絶対にあり得ないだろう」。彼は記者たちにそう断言した。
By Marcia Dunn, Florida (AP)
Translated by Conyac