山火事で発がん性物質拡散の可能性、研究 気候変動でリスク増大
◆煙に含まれるほかの重金属も公衆衛生上のリスクに
研究の著者であるスタンフォード大学地球システム科学のスコット・フェンドルフ教授は、「クロムは最も懸念される金属の一つではあるが、それ以外の金属もあるはずだ」と警告する。2018年に約1万9000棟の建物を延焼させた山火事「キャンプ・ファイア」の後、研究者たちは煙の中に高濃度の鉛、亜鉛、カルシウム、鉄、マンガンを検出。一部の金属は241キロ以上移動した。
研究者らは、火災後に排出される粉塵に含まれる金属もさらなるリスクになる可能性を示唆している。
気候変動により、多くの地域で山火事の頻度と深刻さが増すと研究者らは予想している。つまり、煙や粉塵の吸入による公衆衛生上のリスクが増大しているということを意味している。
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