世界トップスキーヤーが訴えた切実な気候変動対策 FISに公開書簡
気候変動の影響により世界各地で年々降雪・積雪量が減少しているといわれている。その影響が色濃く現れるのがスキー場だ。雪不足によってスキー場が閉鎖され、人工雪のスキー場でウインタースポーツを楽しむシーズンが出てきている。この問題にいち早く直面し、問題解決に向けて行動を起こしたのが、世界のウインタースポーツのトップアスリートたちだ。今季の世界選手権大会で起きた出来事が、彼らをさらに突き動かした。彼らが切実に訴える問題解決策とは何か。
◆世界トップスキーヤーら「環境の脅威」を訴え 気候変動対策を要請
アルペンスキーの世界選手権大会がフランスで開催されるなか、世界トップスキーヤーらは国際スキー・スノーボード連盟(FIS)に対し、気候変動への取り組みを求める書簡を提出した。「私たちのスポーツが脅かされている」と題した書簡に、ワールドカップの優勝者ミカエラ・シフリン、フェデリカ・ブリニョネ、アレクサンデルオーモット・キルデら約200人が署名した。
今シーズンが始まる1月より欧州では温暖な気候が続いた影響で雪不足となり、いくつかの大会が中止あるいはスケジュール変更となった。また、欧州の氷河が記録的なスピードで解けているため、代わりに人工雪による練習用のスキー場を敷設しようとしたが記録的な高温で雪が解けて作れず、大会前の調整が制限された。(AP、2/12)
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