6月はLGBTプライド月間 今年はオンラインで祝福

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 LGBTプライド月間である6月に入った。新型コロナウイルスや黒人差別に抗議する「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」運動などで世界中で大混乱が起きているが、一年に一度の6月のLGBTプライド月間について知っておくべきこと、歴史やイベントについて紹介したい。人種差別などの問題で揺れるいまだからこそ、LGBTを含むマイノリティが生きやすい社会をつくっていくことが重要であり、必要である。

◆LGBTプライド月間の歴史
 プライド月間とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとったLGBTコミュニティが集まり、愛、多様性、受け入れ、誇れる自尊心を一ヶ月にわたって祝う月のことである。毎年6月に米国を発端に、世界中でさまざまなかたちで祝われる。1969年6月28日にニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)」で行われた警察の襲撃に対して、LGBTコミュニティのメンバーが初めて真っ向から立ち向かったことを記念し、6月がLGBTプライド月間となった。ストーンウォール暴動は、米国の同性愛者解放運動の「転換点」であり、LGBT権利をめぐる現代の戦いへの道も開いた。

 日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、LGBTコミュニティの象徴はレインボーカラーである。そのため、人々は家の玄関にレインボーフラッグを飾り、パレードではレインボーの服装や装飾をして参加する。レインボーカラーにはそれぞれ意味があり、生命を表す赤、癒しを表すオレンジ、日光を表す黄色、自然を表す緑、調和を表す青、精神を表す紫である。

Text by sayaka ishida