非常時に防波堤に変形、エコでスマートな日よけ 米大が開発
◆エコな材料使用、発電、雨水確保も計画
研究チームはすでに、ハリケーンの風がパラソルに与える影響について検証を開始しており、今後は、より持続可能な材料を使うことと、太陽エネルギーと雨水をとらえるシステムを組み込むことを計画している。パラソルが太陽エネルギーと雨水をとらえるというシステムはインドのスタートアップ、ThinkPhi社も開発を行っており、その可能性が期待されている(フォーブス)。
「これは沿岸防衛構造のまったく新しい考え方だ。私たちの目標は、これらのパラソルをスマートで持続可能なコミュニティの一部にすることだ」と、プリンストン大学のガーロック教授は述べている。
研究チームは最近、この護岸設計を沿岸のレジリエンス(災害復旧や災害危機管理)全体計画に統合するべく、大西洋岸とメキシコ湾岸の21世紀の洪水マップを作成した。また、ニューヨーク市長室レジリエンシーオフィスとも会議を行っている。
プリンストン大学が開発を進めている、デザインも魅力的で、機能的でエコな新しい防波堤のコンセプトは、高波や津波の危険がある日本においても興味深い提案となりそうだ。今後のさらなる研究開発が期待される。
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