絶滅に向かうキタシロサイ 体外受精は救済手段となり得るのか
サイの保護に向けて早急に求められること
自然保護活動家は、活動家や、特に野生動物の生息地域周辺に住む一般市民に対し、サイの保護に積極的な姿勢を取るよう、強く要請した。
25歳以下の人口が全体の62%を占めるジンバブエでは、若者層がこのような活動の推進力として中心的な役割を担っていくであろうという希望がある一方で、自然の中よりもオンライン上でより多くの時間を過ごす若者が増えている。活動家たちはサイを救うための戦いにおいて、若年層の人員補強に重点をおく必要がある。
保護対象種として、サイは豊かな生態系の一部として欠かすことのできない存在である。サイの日常的な習慣は、他の種の生活の質に直接影響を及ぼす。例えば、サイが草を食べる牧草地では草がきれいに整えられ、小型哺乳類にとって移動しやすい地形となる。
#Researchers have proven that without #Rhinos all other animals that graze on the plains suffer. With rhinos, the number and types of plants multiply. They give back nearly as much as they take, as the fiber in their gullet goes straight through and ends up as fertilizer. pic.twitter.com/MrSJyyDe2O
— The Big White Lie (@ErrantNatives) July 17, 2018
サイがいなければ、平原で暮らすすべての草食動物にとって生存し難い環境になることが、研究者によって証明されている。サイがいることで草の量も種類も増える。繊維が食道を通り抜けて最終的に肥料となるように、彼らは摂取したものをほぼそのまま自然に返している。
絶滅は進化において自然なことであると科学者が認識する一方で、その過程は驚くほど速い速度で起きている。密猟、生息地の破壊、野生生物の過剰搾取や、政治的な紛争でさえもその原因となる。サイの絶滅は、他の種にも深刻な連鎖反応を及ぼすだろう。スーダンの死は、極めて明白な警鐘である。
This article was originally published on Global Voices(日本語). Read the original article.
Translated by Mana Ishizuki.
Proofreading:Chizue Okawaki