防御率1.59・6勝の千賀滉大 MLB公式サイト「メジャー初の記録達成に期待」

AP Photo/Frank Franklin II

2023年シーズンからニューヨーク・メッツでプレーしている千賀滉大選手。

【動画】「お化けフォークだ!」三振を取る千賀滉大

MLB公式サイトが、千賀選手の成績に注目しています。

千賀滉大、MLB初の達成なるか?

今季でメジャー3年目を迎える千賀選手。

1年目に防御率2.98、12勝と好成績を残していました。

3年目の今季は2025年6月11日現在で防御率1.59(ナ・リーグ1位)、6勝と圧巻の成績をマークしています。

MLB公式サイトは千賀選手について、「New York aces: Fried, Senga on pace to make NYC baseball history(ニューヨークのエースたち:フリードと千賀がニューヨーク市の野球史に名を刻むペース)」と題した記事を配信しました。

同サイトは、防御率1.84・9勝を挙げているニューヨーク・ヤンキースのマックス・フリード選手と千賀選手について取り上げています。

記事によると、どちらもニューヨークに本拠地を構えるメッツとヤンキースから、規定投球回に達した先発投手2人がERA+(イーアールエープラス)150以上でシーズンを終える可能性があることを報じました。

「ERA+」とは、投手の防御率(ERA)をリーグ全体で標準化した指標。

球場や対戦相手などを考慮に入れたうえで調整され、スコア100がリーグ平均、150でリーグ平均より50%優れていることを示しています。

フリードのERA+は火曜日の登板前の時点で225、千賀は木曜日の登板前の時点で238となっています。

過去には、2016年に当時ヤンキースに所属していた田中将大選手が140、メッツのノア・シンダーガード選手が155を記録したことはありました。

ですがヤンキースとメッツの両投手がERA+150以上で終えたことはないのです。

MLBの長い歴史の中でも一度も起きたことがない記録達成となるか、2人の成績に今後も注目が集まります。

Text by 浅田 一