ビーチに漂着した猛毒ヘビに安楽死措置 「可哀想」
画像はイメージ(Flicker/ Derek Keats)
アメリカ・ハワイ州のハワイ島で、猛毒を持つ海ヘビが浜辺に打ち上げられ話題になっています。
この様子は、現地メディア「Hawaii News Now」などによって報じられています。
当局の対応に不満の声も
ヘビが目撃されたのは、ヒロ近郊にあるホノリイ・ビーチです。
海岸を訪れていた人が、流木の下に挟まれている1m近い黄色い腹のヘビを発見し、すぐに通報しました。
現場のライフガードがバケツを使ってヘビを一時的に閉じ込め、ハワイ州農業局(DOA)のチームに引き渡しました。
万が一咬まれると麻痺や死につながる可能性があり、当局は「極めて危険なため、生かしておくことはできなかった」として、安楽死の措置を執ったとしています。
この個体は、「セグロウミヘビ(イエローベリー・シー・スネーク)」と呼ばれる神経毒を持つ非常に危険な毒ヘビです。
名前は背が黒いことから由来していますが、体色がくっきり二色に分かれるのが特徴。
主に魚類を捕食し、外洋から暖流に乗って日本近海にも現れることがあります。
この種のヘビが陸上にあがることは稀で、通常は強風や海流に流されて海岸に打ち上げられた場合に見られるそうです。
この出来事にネット上では、「このヘビが人を咬むのは非常にまれで、致死率もごく低い。殺す必要はなかったのに残念」「強く刺激しなければ咬まないのに」といった対応の不適切さを指摘する声が上がりました。
一方で、「90年代からよく見かける。だれかが持ち込んだのでは?」「ハワイにほぼ定着しているよ。ただ珍しいだけ」といった声もあり、出現の経緯についてさまざまな憶測が広がっています。