海底で10万以上の山を新発見 「海流や地球の板塊運動にも関連している」
画像はイメージ(Flicker/ Saltvand )
NASAとフランスの宇宙機関との共同プロジェクトによって作成された衛星マップが、地球の海底に10万以上の隠れた山々があることを明かにしました。
【動画】「ロマンを感じる」海底で新たに発見された10万以上の山
SciTechDailyなどが伝えています。
海底から10万以上の山を新発見
このデータは、地表水と海洋地形衛星「SWOT(Surface Water and Ocean Topography)」から得られたものです。
これまでは、海が地球表面のほぼ4分の3を覆っているにもかかわらず、海底の約4分の1しか調査されていませんでした。
今回発見された海底地形から、海流や地球の板塊運動にも関連していることが判明。
また、海山は海底から数百mから数千m突き出ており、海洋生物の重要な生息地となっていることもわかりました。
さらに、深海丘はより小さな海底の隆起で、これらの地形が海流や潮汐に非常に大きな影響を与えることも、研究者たちは把握できたようです。
SWOT衛星の優れた点は、従来の衛星よりもはるかに高い精度で、海洋の動きや水位の変動といった追跡がより正確に理解できること。
これにより、海洋の流れや海流の動き、さらには津波や海面上昇の兆候などをリアルタイムで捉えることができます。
結果、これまで知られていなかった10万以上の海底の山を発見でき、海洋環境の詳細なマッピングを可能にしたのです。
地球の水環境の変化が詳細に追跡できるようになることは、気候変動対策や自然災害への備えを強化するために欠かせない重要なステップとなります。
NASAは、今後もSWOT衛星のデータを通じて海洋の変化をより深く理解し、地球環境の未来に向けた適切な対応策に取り組んでいくということです。