絶滅危惧種のガラパゴスゾウガメ 97歳で初出産に成功

画像はイメージ(Flicker/ Chad Sparkes

は現在絶滅の危機に瀕しているガラパゴスゾウガメ。

【動画】「夫も96歳」97歳のガラパゴスゾウガメが初出産

保護プログラムを実践していたアメリカの動物園で、97歳のメス「マミー」が初出産を達成しました。

BBCなどが伝えています。

97歳で初出産したガラパゴスゾウガメ

その動物園は、アメリカにあるフィラデルフィア動物園。

父親は96歳の「アブラッツォ」です。

2匹は園内で最も高齢の動物で、2022年にペアとして引き合わされましたが、最初はうまく交尾ができませんでした。

しかし2024年11月、交尾に成功したマミーは16個の卵を産みました。

卵は適切な性別バランスを保つため温度を調整して孵卵され、2025年2月、無事に4匹のメスの赤ちゃんが孵化。

バックヤードで飼育されている4匹は、順調に成長しています。

西部サンタクルス島のガラパゴスゾウガメは、野生では約3,400頭が生息。

かつては食用や油目的で乱獲され、個体数が激減しました。

現在、世界各地の動物園や保護団体が繁殖・保護活動に力を入れており、今回の誕生もその一環です。

ゾウガメは200年近く生きることもあるため、マミーは今後も繁殖に貢献することが期待されているとのこと。

4月23日、マミーの動物園来園93周年を記念して、4匹の子ガメは一般公開される予定だそう。

展示室でお披露目された時には、きっと多くの人たちの注目を集めることでしょう。

Text by 都築ミロ