「世界最古のらくがき?」 発見された20万年前の線刻石

画像はイメージ(Flicker/ Metro Centric

スペイン南部のマラガ県マルベーリャ市による発表が今、世間を賑わせています。

【画像】「どんな意味があるんだろうか」20万年前と推測される「落書き」

詳細が同市の公式ウェブサイトで公開されました。

歴史的発見にSNSも大賑わい

市内のラス・チャパス地区にあるコト・コレア遺跡で行われた考古学的調査において、約20万年前のものと見られる線刻を持つ石のブロックが発掘されました。

確認されたのは、ガブロ岩(深成岩)でできた不規則な石塊。

線の角度や重なり、深さなどから、自然現象ではなく人為的に刻まれたと考えられています。

この地域では1950年代にも旧石器時代の石器が見つかっており、今回の発見は中期旧石器時代の人類の存在を裏付けるものだといいます。

またスペインでもまれで、マラガ県での発見は初めて。

この線刻は現存する最古の洞窟壁画より約10万年も古く、イベリア半島最古級の視覚表現とみなされる可能性も指摘されています。

今後は石英分析や3Dスキャンを用いて、線刻の詳しい記録と年代の特定が進められる予定です。

この発見に対し、SNS上では「20万年前の誰かがサーベルタイガーに襲われそうになりながら岩にらくがきを描いたなんて…それが今ではニュースになっているのがすごい」といったユーモアあふれる声が。

ほかにも「どうやって20万年前と特定できたのか気になる」といった素朴な疑問も寄せられています。

Text by 本間才子