タイでの大地震を高層ビルで経験 「天井は割れ建物の一部は崩れ落ちていった」
@d1kin029 さんの投稿より
2025年3月29日にタイで発生した、マグニチュード7.7の大きな地震。
当時、40階以上の高層コンドミニアムで地震を経験したdieselking氏がXに投稿した動画が拡散されています。
タイでの地震当時、高層ビルにいた人
「死を覚悟したのは初めてでした」と語る彼。
地震発生時は寝ており、揺れで目を覚ましました。
高層階にいたため、すぐに逃げるという選択肢も現実的ではなく、「どうせ降りても死ぬ」と諦めに近い感情だったといいます。
実際、建物は大きく揺れ、天井が割れ、外では悲鳴。
上を見上げれば、建物の一部が崩れ落ちていくのが見えたそうです。
しかし、地震の揺れがおさまった後も、避難せずに、しばらく崩れている家の中でタイの地震について調べていたといいます。
また、避難直前にした行動は髭剃りでした。
彼は「無意識に気合い入れて髭を剃った。意味がわからない」と語り、自身はかなりのパニック状態だったとのことです。
そして、結局持っていった荷物は水一本とスマホだけ。しかも充電は20%。
「スマホ依存症の自分にとっては死活問題だった」と振り返ります。
最終的に階段を全力で駆け下り、地上で妻と再会した時は「マラソンを走り終えたみたいに地面に倒れ込みました」と語りました。
なお、地震から約30分後に降りた際には、タイ人やファラン系の人たちは裸足や水着姿だったといいます。
その後、住んでいる家の運営側は、全住民に避難用のホテルを用意してくれました。
dieselking氏は五つ星のシェラトンに滞在。
次の部屋は29階で、「少し低くなったけど、もう高いところはいいや」と本音を漏らしています。
現在はオーナーが用意してくれた別の部屋に避難しているとのことです。
この投稿には、「なんでそのような状態で動画なんか撮っていたんだ」という声もありました。
dieselking氏はそれに対して、唖然としていて、自分の行動がよくわからなかったと返しています。
「被災している瞬間は異常行動をしてしまう。被災者側の行動心理を理解してくれればいいな」と語るdieselking氏。
「日本は地震大国、タイから見たら上司みたいなもんでしょ。だったらどうすればいいか教えてあげて」とも述べています。
最後に、「今後の事も沢山書いていきます。助かった命を大切にしたい」と投稿を締めくくりました。
タイという国への愛着は揺るぎないようでした。