海岸に座礁していた157頭のクジラ 島では50年ぶりの発生
画像はイメージ(Flicker/ Carl Mueller )
オーストラリア・タスマニア島の海岸で、座礁している大量のクジラが発見されました。
海岸で目撃された大量のクジラ
現地時間の2025年2月18日に海岸に打ち上げられて座礁したのは、157頭ものオキゴンドウクジラ。
発見当時まだ生き残っていた90頭ほどのクジラを救助隊が海へ帰そうとしましたが、荒波によってすぐに海岸へと戻ってきてしまいました。
このままゆっくりと苦痛を味わいながら死なせるわけにもいかず、2025年2月20日に安楽死させられることになったのです。
イギリスのニュースメディア『Sky News』によると、タスマニア島でこれだけ大量のオキゴンドウが座礁したのは50年ぶりとのこと。
地元当局は座礁の原因を調査する予定です。
イギリスの海洋専門家、フランキー・ホブロさん(Frankie Hobro)は、イギリスのニュースメディア『The Daily Star』からの取材に対して次のように説明しています。
「オキゴウンドウクジラは群れで行動するため、群れの中の1頭のクジラが病気で方向感覚を失ったりして座礁するようなことがあると、他のクジラもその後を追って座礁してしまう可能性がある」
フランキーさんはオキゴンドウクジラの「絆の強さが彼らにとって弱点となる場合もある」とも述べています。
今回のこの悲痛なゴンドウクジラの姿をSNSで目にした人たちからは、「これは悲しすぎる」といった声が上がっています。