水面から手を出して助けを求めている光景 ワニによる巧妙な罠の可能性
画像はイメージ(Flicker/ mbarrison )
ワニは、人間を誘い込むために水の中で溺れたふりをすることを学んだようです。
ワニの巧妙な罠?地元住民は無視
インドネシア・バリ島で撮影されたイリエワニの動画は、まるで溺れそうになった人間が水面から手を出して助けを求めているように見えます。
そんなワニの姿を見て笑っている地元住民の姿があるのですが、このワニの行動は笑って済まされるものではありません。
ジャーナリストのアダム・ベイリー氏(Adam Bailey)が動画内で説明する内容によると、ワニは自分たちの餌となる人間を水辺に誘い込むために、まるで人間が溺れているように見せることを学んだというのです。
幸いにも地元バリ島の住民はワニの行動を知っているために、間違っても救助しようとは思わないとのこと。
この末恐ろしいほど賢いワニの動画に対し、「AIよりも進化の早いワニだ」「別の次元の怖さがある」「次は顔にマスクを被って大統領選に立候補でもするんじゃないか?」といった声が上がっています。
しかしながら一部の専門家は、ワニが溺れたふりをしているという説を真っ向から否定しています。
インドネシアのガジャ・マダ大学獣医学部のスラメット・ラハルジョ博士(Slamet Raharjo)は、動画のワニの動きは獲物に噛み付いた時に身体を回転する動作で、一般的な行動であるとのこと。
また一方で、インドのニュースメディア『The Economic Times』によると、最近の研究でワニは鳥が巣作りする時期に頭に小枝をのせて鳥を誘き寄せることが分かっており、あながちワニの知能が低いとは言えないようです。
今回話題となったワニの行動の真相はワニのみぞ知るといったところでしょう。