JALとANAが共同で策定したカスハラ方針 海外でも注目

画像はイメージ(Flicker/ Hideyuki KAMON

日本航空とANAが発表した、カスタマーハラスメント(カスハラ)に関する方針が海外でも話題になっています。

【画像】ANAが明かした「カスハラ」に該当する行為

JALとANAが共同でカスハラ対応の方針を発表

日本航空は公式声明で、乗客からの暴言、暴力または迷惑行為に対し、従業員の安全を確保するために対応するとウェブサイトで発表。

同社がカスタマーハラスメントとみなす基準について、9つの項目をあげています。  

暴言による攻撃的な口調、職員に脅威を感じさせる言動、過度や不当な要求、暴行、業務妨害、不法侵入および職員を欺く行為、さらにSNS上での誹謗中傷、セクハラという内容です。

このようなカスハラに対し同社は、従業員が適切な判断と対応をするためのマニュアルを整備。

警察や弁護士といった外部組織との連携により、従業員の心身のケアに努めると記載されています。

またANAも日本航空同様に、社員と顧客の人権の相互を尊重し快適で安全な環境保全のために「カスタマーハラスメントに関する方針」を掲げたと発表しています。

このような動きに対し海外の航空コミュニティ「Airliners.net」では、さまざまな反応が上がってきています。

「政府が取り組む前に、従業員を保護するガイダンスを策定したのは良いこと」

「日本の乗客は鬱なのでは?」

「最近、乱暴な客が増えている」

最近の円安の影響で航空運賃が高騰しており、「従業員が顧客の不満と企業の戦略の板挟みになってしまう」と指摘した人もいました。

日本ではハラスメントへの対応が遅れている印象がありますが、ガイダンスの策定により、従業員と乗客の安全が一層確保されることを期待します。

出典:JAL

Text by 本間才子