あおり運転をされたことがある運転手は72% 思い当たる節がない人は76%

画像はイメージ(Flicker/ hiroaki

2020年6月30日以降、他の自動車等の通行を妨害する目的でのあおり行為は、罰則の対象となっています。

【画像】あおり運転をされたことに思い当たる節は8割近くが「ない」

それにも関わらず、極端に車間距離をつめる、必要以上にクラクションを鳴らす、突然急停止するといったあおり運転をするドライバーがいまだに多いといいます。

あおり運転をされたことがある人は72%

チューリッヒ保険会社は、週1回以上運転をする18~69歳の男女2,230人を対象に、「あおり運転実態調査」を2024年6月3日〜5日にかけて実施。

あおり運転をされた経験があるドライバーは72.5%と、昨年の53.5%から19ポイントも上昇していることが判明しました。

あおり運転が厳罰化されたことにより、それが「減少したと思う」と回答したドライバーは51.5%と、約半数でした。

また遭遇したあおり運転は「激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が76.5%と最多で、次に「必要のないハイビームをされた」が22.0%。

その際にとった行動として、「道を譲った」「何もしなかった」との回答が多く寄せられています。

ほかにも、あおり運転をされたきっかけに思い当たることがない人が76.3%と約8割近い一方、思い当たることがある人は「制限速度で走っていた(26.3%)」「スピードが遅かった(17.9%)」と答えているようです。

あおり運転をされないためには、「車間距離をしっかりとる(52.8%)」、「ドライブレコーダーを設置した(45.8%)」との回答が多く、ドライブレコーダーの普及が万が一の際の要となるのではないでしょうか。

アンケートでも、事故やあおり運転のトラブルに関する報道や記事を見たことがきっかけでドライブレコーダーを導入した人は多く、その理由として「事故発生時に自分が不利にならないようにするため」が89%と、過去最高値の結果となりました。

次いで「言いがかり対策として、濡れ衣を着せられないようにするため」が61.5%となっており、設置する際の費用がかかるものの、「自分の身は自分で守る」「万が一あおり運転をされ、事故が起こった時のために対策をしておく」ことが重要のようです。

Text by 春野 なつ