年内に海外旅行を考えている人は8.7% きっかけは「円高が進めば行く」 

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JTB総合研究所が、2024年3月22日〜24日にかけて、国内・海外旅行に関する調査を実施。

【画像】客足が鈍い海外旅行の動向

「旅行に対する今の気持ち:国内旅行・海外旅行への意識調査」(2024年3月実施)と題した調査結果を公開しました。

海外旅行動向調査

調査は、スクリーニング調査として日本国内に居住する20歳以上の男女1万人と、本調査として2024年に国内旅行を検討している人1,030人を対象に行われました。

現在、日本各地には多くの訪日外国人旅行者が訪れています。

街中や日々流れるニュースを見ても、外国人観光客の姿を目にするでしょう。

一方、日本から海外旅行に行く客足は鈍いままです。

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2024年4月に日本から海外旅行に行った数は、コロナ禍前の2019年と比べると46.7%。

コロナ禍前の水準に戻ったとは言えない状況が続いています。

2024年の年内に海外旅行を計画している人も、8.7%にとどまったとのこと。

円安や物価高などで、海外旅行に行くのをためらう人もいることでしょう。

「海外旅行へ行くきっかけとなりそうなこと」については、1位が「円高が進めば」で32.2%。

2位は「休みが取れれば」で27.7%でした。

また3位は「手ごろなプランや宿泊施設が取れれば」で27.3%でした。

また熟年層に関しては「テロなど治安への不安がなければ」、「よいプランや宿泊施設が取れれば」などの回答が比較的高くなっています。

20代に関しては、「一緒に海外旅行をしてくれる人がいれば」「手続きが簡単にできるサービスがあれば」など、同行者の存在や手続きの簡単さが後押しになる可能性がみられました。

ひとり旅でも旅行先でガイドや現地の人とのマッチングができるサービスなどが始まっていますが、このようなサービスが広がれば、より気軽に若者が旅行に出かけられるのではないでしょうか。

Text by 川崎 謙三郎