日本で3人に1人が外国人住民の増加を実感 期待もある一方で不安視される治安
ご近所さんが外国から来た方だった、というのは今やそんなに珍しいことではありませんよね。
【画像】期待だけでなく不安も…外国人との関わりに対する意識調査結果
地域の中で増えている外国人の割合は、私達にどのような変化をもたらしているのでしょうか。
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社と株式会社NTTデータ経営研究所は共同で「地域における外国人との関わりに対する意識調査」を実施、2024年6月6日に発表をしました。
地域における外国人との関わりに対する意識調査
本調査では、10代以上の国内在住の日本人を対象として、「外国人住民との関わりに対する実態」と「今後関わっていくことに対する意識」の2つを調査しました。
まず、外国人住民との関わりについて、3人に1人が自身の身の回りで外国人住民の増加を実感、更に5人に1人は外国人住民と日常的な関わりを持っていることが分かりました。
そのきっかけとして圧倒的に多いのは上から順に「近隣で顔見知りから」「職場」という日常的な場面で、「国際交流イベント」「言語交換・語学教室」といった外国人との交流に特化した場の約7倍以上にも上ります。
そしてこの関わりの中で、期待と不安が同時に生まれていることも調査によって明らかとなりました。
期待に関しては、過半数が「多様性社会の実現につながる」と回答している一方、不安の面では「治安への影響」を心配する声が最も多く上がりました。
また、地域との関わりが深い人や外国人住民との日常的な関わりがある人の方が、期待だけでなく不安も感じている傾向にあると判明しています。
今後関わっていくことに対する意識については、外国人住民と関わりを持ちたくないと回答した人が全体の半数以上となりました。
しかし、そのうちそもそも近隣住民との関わり自体に対して消極的な姿勢を持つ人が9割以上を占める結果となっています。
すなわち、この回答において外国人であるというファクターはあまり重要では無いと考えられます。
NTTコムは今回の調査結果に対し、「外国人と日本人の双方が同じ地域で安心して暮らしていける共生社会の実現に寄与するべく、自治体や各種団体における課題解決の支援や各種コンサルティングサービスに取り組む」とコメントしています。
日本人の不安と外国人の生活における障害の双方を取り除けるような社会に日々近付いていくと良いですね。