進化するAI技術 動画の中から必要な情報だけを抽出する「BlendVision AiM」

グローバルメディア&テクノロジー企業グループである、KKCompany Technologies Inc. の日本法人KKCompany Japan合同会社(以下、KKCompany)。

【画像】「BlendVision AiM」の特徴

2024年4月に同社は、動画配信サービスで培った動画技術とAI活用技術を融合させたマルチメディア対応AIプラットフォーム「BlendVision AiM(ブレンドビジョン・エイム)」の販売を開始しました。

KKCompanyは5月21日から24日にかけて東京ビッグサイトで開催された、日本最大級の人工知能の専門展「NexTech Week – AI人工知能EXPO 春」に出展。

ブースでは、BlendVision AiMの実機デモ・搭載されている先進技術の紹介に加え、BlendVision AiMを実際に使った活用事例のミニセミナーも開催しました。

「BlendVision AiM」とは?導入事例も紹介

BlendVision AiMは、動画配信技術と生成AI技術を組み合わせたサービス。

具体的には、企業における会議の録画や、研修・トレーニング動画、動画マニュアルをBlendVision AiMにアップロードし、AIに内容を学習・整理させることで、ユーザーが知りたい情報をチャットボットを通じて質問すると、必要な情報だけを抽出し回答してくれるものです。

回答の際には、根拠となった動画・テキストや関連部分をピックアップして提示してくれます。

例えば実機デモでは、BlendVision AiMへ「FOD配信」「DRM」について質問。

すると数秒のうちに、「FOD配信」「DRM」が何かを回答し、質問した内容に関連する動画をタイムスタンプと共に提示してくれました。

BlendVision AiMを活用することで、膨大なデータから必要な情報を探す時間を大幅に削減し、業務効率化を実現できるとわかりました。

実際に、大学受験予備校を展開する代々木ゼミナールや、コンタクトセンター事業を展開するアルティウスリンクではBlendVision AiMが導入されています。

代々木ゼミナールでは、膨大な数のアーカイブ動画の分析・改善に、アルティウスリンクでは、顧客からの問い合わせへの対応業務の効率化や製品知識習得のサポートに役立てているそうです。

「BlendVision AiM」は感情もわかる?

ミニセミナーでは、BlendVision AiMの使い方デモや、BlendVision AiMの今後について伺うことができました。

現在のBlendVision AiMは、動画内で話されている言語が文字起こしされ、それをAIが参照して回答する仕組みです。

しかし、今後は人の行動や声色、感情を分析できるようになるとのこと。

それにより、人間のように内容を理解し、自動でタグ付けしたり、自動でチャプター分けしたりすることが可能となります。

データ処理だけでなく、人間のようにさまざまな行動から機微や感情を読んだ対応が可能になれば、BlendVision AiMはますます活躍するでしょう。

chatGPTを皮切りに勢いを増していくAI業界。今後の躍進にも目が離せません。

Text by 吉田真琴