マスク氏、自身をブッダに例えDOGE語る「ブッダが去った後のほうが強く…」
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実業家のイーロン・マスク氏は、トランプ大統領の下で主導した「DOGE(政府効率省)」のプロジェクトについて、独特の哲学的視点から改革の意義を語った。ワシントン・ポスト紙などが報じた。
4月30日のインタビューで、マスク氏はDOGEの政府改革の成果や今後の方向性について質問を受け、「DOGEは生き方だ。仏教のようなものだ」と述べ、自身の改革が単なる行政効率化を超え、精神的な哲学的な側面を持つことを強調した。また自身の退任後のリーダーを問われ、「仏教にブッダは必要だったのか? 彼が去った後のほうが強くなったのでは?」と自身をブッダに例え、DOGEの理念は創設者の存在を超えて続くべきだという見解を示した。
DOGEの目標は連邦政府の支出削減であり、当初2兆ドルの削減を目指していたが、実際には約1600億ドルにとどまっている。さらに、急速な改革が原因で米国際開発局(USAID)など一部政府機関が機能停止に陥るなど、予期せぬ混乱も発生した。
マスク氏は今後、DOGEからは距離を置き、テスラやスペースX、X(旧ツイッター)などの企業活動に専念する意向を示しているが、同氏の政府改革に対するアプローチは依然として議論を呼んでいる。