復活するバイデン大統領の支持率 「ダーク・ブランドン」ミームにも
またバイデン大統領が「MAGA共和党員」(MAGAはトランプ氏のスローガンの略語)と呼ぶトランプ派共和党員やトランプ前大統領自身に対する痛烈で率直なコメントもウケがいい。NBCニュースによると、8月26日にはメリーランド州で「我々が見ているのは、極端なMAGA哲学の終焉の前兆の始まり」「これはまるでセミ・ファシズムだ」と発言。バイデン氏の言葉通り、そのMAGA哲学の首領であるトランプ前大統領は現在、1月6日の連邦議会襲撃事件のほか、脱税や選挙法違反、そして最近の公文書隠匿の騒ぎでは諜報活動取締法違反や司法妨害などの嫌疑もかけられており、逮捕・訴追は時間の問題とも言われている。そうなればまさに「MAGA哲学の終焉」だろう。
◆バイデン大統領が正義の味方ミームに
そして最近では、人気復活中のバイデン氏をミーム化してさらに盛り上げる動きも出てきている。共和党支持者、とくにMAGA支持者は以前からバイデン氏を「ブランドン」と呼んで揶揄していたが、バイデン氏支持者はそのあだ名を逆手に取り、「ダーク・ブランドン」というMAGA退治の正義の味方ミームに変えた。現在はツイッターにも「ダーク・ブランドン」のアカウントができており、兄弟アカウントとして、トランプ邸家宅捜索を決行したメリック・ガーランド司法長官をミーム化した「ダーク・ガーランド」も登場している。
7月までは低迷していたバイデン人気は8月に復活を遂げた。今後も支持率が上昇していけば、中間選挙の結果に大きな影響を与えるだろう。
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