安倍外交を振り返る 国際秩序の変化のなか日本の存在感示す
7月8日、日本で発生した事件が世界を震撼させた。安倍晋三元首相が奈良県での応援演説の際、41歳の男に突然背後から撃たれ、帰らぬ人となった。事件後、バイデン大統領やマクロン大統領など各国の指導者が哀悼の意を表明。米国のブリンケン国務長官は急きょ日本に立ち寄り、岸田首相と面会した。また、日本との関係が冷え込むロシアや中国も、プーチン大統領が日ロ関係の発展に貢献した偉大な政治家の命が奪われたと惜しみ、習国家主席も日中関係改善の努力を進め有益な貢献をしたと安倍氏の功績を称えた。
◆日本の存在感を内外に示した安倍元首相
安倍元首相は8年8ヶ月と総理在任期間が最も長かったが、その間安倍元首相は地球儀外交のもと東南アジアや南アジア、中東やアフリカ、中南米など多くの国々を次々に歴訪し、日本の存在感を強く示すことに力を注いだ。
中国の大国化が進み、米国の国力が相対的に低下するなど国際構造が流動的に変化し、日米関係だけでなく日本と各国との関係強化が求められるなか、安倍元首相はまさに「二国間(バイ)の関係」の強化に努めた。国際政治や経済において日本の存在感低下が指摘される近年、安倍元首相はそうならないよう最大限外交を活発化させた。
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