ワクチン義務化した国は? 一部職種対象、未接種者への制限強化も

Nathan Papes / The Springfield News-Leader via AP

◆NZでは国境労働者への義務化
 多くの国が、医療関係者や介護職へのワクチン接種義務を決めるなかで、ニュージーランドは7月12日、国境での仕事に就く人へのワクチン接種義務化を発表した。ここでいう国境労働者は、港や空港で働く人々のほか、隔離者が宿泊する施設の従業員などが含まれる。公務員は8月26日、民間労働者は9月30日までに少なくとも1回目の接種を済ます必要がある。

◆一部の自治体による一部業種への義務化
 ロシアでは、いくつかの自治体がワクチン義務化を決めた。まず、モスクワ市長が6月16日、同市のサービス業者へのワクチン接種義務化を発表。サンクトペテルブルク市も同じ対策を取る考えを示している。(ル・モンド紙)

 アメリカではサン・フランシスコ市が、同市職員3万5000人へのワクチン接種を決めている(ル・モンド紙)。

 スペイン北部のガリシアでは地方議会が今年の春、ワクチン接種を拒否する人への罰金などを定めたが、憲法裁判所が施行の停止を命じた。東部のバレアレス諸島では、医療衛生に関する業種に就く人への接種義務が定められた。(BFMニュース、6/25)

Text by 冠ゆき