ジュリアーニ氏だけではない、トランプ氏弁護士の転落劇
アメリカのメディアで24日、ニューヨーク州最高裁がトランプ前大統領の弁護士を務めてきたルーディー(ルドルフ)・ジュリアーニ元ニューヨーク市長の弁護士資格を停止することを決定したというニュースが流れた。ジュリアーニ氏はトランプ氏の弁護士として、2020年の大統領選敗北後、ジョージア州やペンシルバニア州、ミシガン州など、バイデン大統領が僅差で勝ったか、あるいは投票日以降に結果が出てバイデン氏が勝った州で、根拠もなく「不正が行われた」として訴訟を起こした。ちなみに、トランプ氏側は不正に関する訴訟についてはすでに全敗している。
◆大統領選に関して「虚偽、誤解招く発言」
ニュース局MSNBC(電子版)によると、ニューヨーク州最高裁は33ページに及ぶ判定書で、同氏が「ドナルド・トランプ前大統領の弁護士として、トランプ氏が落選した2020年の大統領選について、明らかに虚偽、または誤解を招くような陳述を、裁判所や議員、公衆に向かって行った」と述べた。ジュリアーニ氏はトランプ氏の弁護士としてメディアに登場したり、記者会見を行ったりした際に、「死者が投票した」「未成年が投票した」「不法移民が投票した」などと、その都度違う数字を適当に並べ立てて嘘をついていた。ニューヨーク州最高裁は今回の判定で、そのような同氏の発言を分析し、虚偽であることも明確にしている。
トランプ前大統領、そしてジュリアーニ氏が流した大統領選に関する数々の虚偽情報が、トランプ支持者の根拠なき選挙不信や民主党政治家に対する憤りの原因となり、その後1月6日に起こった議事堂襲撃事件につながっていったことは周知の通りである。
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