民主党指名に王手 バイデン氏、「スーパーチューズデー」でサンダース氏に圧勝

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 今年11月に行われる大統領選に向け、アメリカでは現在民主党候補を決定する予備選挙が行われている。当初は20人以上いた候補も段々と絞られ、現在はまだ撤退を表明していないものの選出される可能性はゼロと言えるハワイ州選出のトゥルシー・ギャバード下院議員を除けば、ジョセフ・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース上院議員の一騎打ちとなっている。
 
◆スーパー・チューズデーでバイデン氏が意外な大勝利
 マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が民主党予備選に参戦以降、中道派票がさらに割れたことからバイデン氏がサンダース氏に大幅なリードを奪われ窮地に立たされていたが、米政治サイト『リアル・クリア・ポリティクス』によると、3月2日に米14州と米領サモアで行われた「スーパー・チューズデー」でバイデン氏がアラバマ、アーカンソー、メイン、マサチューセッツ、ミネソタ、ノースカロライナ、オクラホマ、テネシー、テキサス、バージニアの10州で勝利を収める意外な結果となった。

 その後、10日に6州行われた予備選でも、バイデン氏がアイダホ、ミシガン、ミシシッピ、ミズーリの各州で勝利、ワシントン州で同点となり、さらにリードを広げた。17日にはアリゾナ、フロリダ、イリノイ、オハイオの4州で予備選が行われるが、イリノイ州以外の3州は「スイング・ステート」と呼ばれる接戦州で保守派と中道派が多いため、バイデン氏の勝利が見込まれる。

Text by 川島 実佳