スタバ元CEO、無所属で大統領選出馬を検討 “反トランプ票割れ”恐れる民主党

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◆「彼は完全な馬鹿者だ」
 ブルームバーグ創業者で前NY市長のマイケル・ブルームバーグ氏はツイッターで、「2020年(の米大統領選)で、無所属候補が(出馬することで)反トランプ票が割れ、トランプ大統領が再選される危険性が高い。私は2016年にそのリスクに賭けることはできなかったし、今もできない」と話した。

 また、米版ハフポストの2月2日付記事によると、大統領選出馬をささやかれるオハイオ州選出のシェロッド・ブラウン上院議員(民主)は、シュルツ氏が無所属として出馬を考慮していることについて言及し、「彼は馬鹿者だ。完全な馬鹿者だ」とあからさまに非難した。

 そして、米政治サイト『ザ・ヒル』の報道によると、シュルツ氏の支持率が全体で4%という数字であったことを受け、カリフォルニア州選出のテッド・リュー下院議員もツイッターで、「ハワード・シュルツより高い支持率を持つ人々:ダースベーダー、ラムズ[Los Angeles Rams]のスーパーボウル進出を補助したレフリー、カーター・ペイジ[スパイ疑惑容疑をかけられているロシア疑惑渦中のトランプ氏元顧問]、ビッグ・チャングス(私の子供たちが出したアイデア)、隣に住んでいる人([]内筆者)」と述べ、シュルツ氏を批判している。

 アメリカ人の大半は大富豪ビジネスマンの政界進出に嫌気が差している。トランプ氏の例を見てもわかるように、ビジネスマンにとって一番大事なのは国民ではなく自分のビジネスとお金だ。世界で一番の要職と言っても過言ではない米大統領には、やはり政治経験豊富で、個人的な損得に惑わされない人物が適しているのである。

Text by 川島 実佳