「ペロシ大統領」政府閉鎖解除で株上げたペロシ氏 “戦闘姿勢”に国民好感

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 1月25日、トランプ大統領はついに、国境の壁建設予算なしで、昨年12月22日から35日間にわたり続いたアメリカ史上最長の政府機関閉鎖を2月15日まで一時的に解除することに同意した。翌26日、ナンシー・ペロシ下院議長は政府機関閉鎖解除に関する法案に署名してトランプ大統領に提出。今回の「トランプVSペロシ」の戦いは、見事ペロシ氏に軍配が上がって幕を閉じた。

 政府機関閉鎖を解除するよう民主党から強い圧力を受けていたものの、「絶対降伏しない」と豪語していたトランプ大統領だが、共和党員や閣僚からも圧力があったのか突然手のひらを返すように前言撤回し、国境の壁予算なしで閉鎖を解除した。35日間無駄な政府機関閉鎖を行い、結局何の成果もないまま多数の連邦職員を苦しめたとして、今アメリカでは大統領に対する批判が高まっている。

◆ツイッターのフォロワーが1週間20万人増加
 そんなトランプ大統領とは逆にペロシ氏は自身の主張を曲げず、トランプ氏が1月19日に発表した一方的な譲歩案を受け入れないばかりか、政府機関閉鎖中に一般教書演説をする気満々だったトランプ氏に書簡を送り、政府機関閉鎖中は演説を下院議会内で行わないと通告。1月23日、ツイッターでその書簡を公開すると、「絶対に譲歩しないで欲しい。トランプとマッコネル(共和党、米上院議長)にこんな風に政府を破壊されてはならない。私は100%あなたの味方だ」「ありがとうペロシ議長。連邦職員が給与を支給されない間、トランプにマイクを渡すことを拒否してプロパガンダを広めさせないのは素晴らしいアイデアだ」などと拍手喝采を浴びた。 

 その後、ペロシ議長による下院での一般教書演説拒否と周囲からの圧力に心が折れたのか、トランプ大統領はついに25日に白旗を掲げたのである。その後26日にペロシ氏がツイッターに、「今夜私たちは大統領に、アメリカの家族や小規模ビジネス、そして連邦政府職員が給与を受け取るために、政府機関を再開する法案を提出する」と投稿すると、フォロワーから「ナンシー、よくやった」「私のヒーロー」「ペロシ大統領」「心の底からありがとう。あなたは女王だ」などという声が相次いだ。

 ツイッターにおけるペロシ氏のフォロワーは1月25日から1週間で約20万人の増加を見せ、2月1日現在は215万を超える数となっている。
 

Text by 川島 実佳