「トランプ氏、違法行為しようとした」前国務長官が批判 大統領も「馬鹿者」と反撃も

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◆トランプ大統領が反撃 程度の低さにツイッター炎上
 ティラーソン氏のコメントを聞いて激怒したらしいトランプ大統領は同日すかさずツイッターで、「マイク・ポンペオ(現国務長官)は素晴らしい働きをしている。彼の前任者のレックス・ティラーソンには(国務長官として)必要な精神的キャパシティーがなかった。彼はまるで石のような馬鹿者で、さっさと辞めさせた。彼はものすごく怠け者だった」とコメントした。

 トランプ氏のコメントを読んで、2人の争いの程度が低いことにがく然とした人も多いだろう。実際トランプ氏に対するツイートでも、「これがアメリカの大統領が書いたものか」「ミスタープレジデント、これは実は自分自身で投稿したツイートではないと言ってくれ」「マジで、これ(コメント)は本物か? 正式な彼の(ツイッター)アカウントから投稿されたのか?」などというコメントが多く残されていた。

 ティラーソン前国務長官のコメントで最も注目が集まっているのは、トランプ大統領が「頻繁に違法行為を行おうとしていた」という点である。読書もせず、ブリーフィング報告書も読まないというトランプ氏が、アメリカ合衆国憲法を読んで理解しているとは考え難い。在任当時はトランプ氏と密接に働いていた前国務長官の証言はかなりの信憑性がある。

 11月の中間選挙の結果、来年1月からは民主党が米下院の過半数を占める。そうなると、いったいトランプ氏がどのような違法行為を頻繁に行おうとしていたのか、下院議員がティラーソン氏のコメントについて掘り下げようとする可能性も高くなるだろう。

Text by 川島 実佳