トルクメニスタン大統領、自身の勇姿動画をネットでおもちゃにされサイバー攻撃か?

velirina / shutterstock.com

著:Akhal-Tech Collective(Global Voices Journalist Group, Central Asian Region)

 トルクメニスタンの大統領の動画が、またもや話題だ。

 先日、深刻な金融危機に陥っているトルクメニスタンで、同国グルバングル・ベルディムハメドフ大統領の歌やサイクリングといった才能が話題になっていると特集した。そのわずか数日後、大統領の新たな動画が出回り始めた。

 今度の動画では、ベルディムハメドフ大統領は戦闘服に身を包み、軍事演習の場で自らの射撃やナイフ投げの腕前を披露し、将軍らから称賛を浴びている様子が映し出されている。

 その様子は、まずトルクメニスタンの国営テレビで放送された。トルクメニスタンのメディアはすべて国家の管理下にあるが、海外の独立した報道機関であるクロニクル・オブ・トルクメニスタンは、すぐさま自国のテレビ映像をダウンロードし、ハリウッドスタイルのアクションシーン風に再編集した。

 この動画はインターネット上で拡散し、世界中のメディアの注目を集め、SNSユーザーは面白おかしいキャプションをシェアしていった。ベルディムハメドフ氏は同国が独立してから二人目の大統領で、「国家のリーダー」そして「保護者」という公式な肩書を持っているが、今はこの動画を踏まえたFacebookユーザーから「トルクメネーター」(SF映画「ターミネーター」をもじったもの)という新たな肩書が加えられた

 しかし、このことにより、クロニクル・オブ・トルクメニスタンは非常に深刻で大規模な分散型サービス拒否(DDOS)攻撃に見舞われることとなった。

 「親愛なる読者の皆様!

 当社ウェブサイト(www.chrono-tm.org)は現在、大規模なDDOS攻撃にさらされており、サイトにアクセスしにくい状況が続いている。

 本件は、グルバングル・ベルディムハメドフ大統領が射撃およびナイフ投げの腕前を披露した動画がSNSで広く拡散されたことを受け、トルクメニスタン当局が何らかの対応をしたと考えられる」

 同国は、いつの間にか、あまり愉快とは言えない状況下に陥っている。かつては国民にガスや電気を無料提供するといった幅広いサービスで「楽園のような社会」と言われたトルクメニスタンも、最近では過酷な金融危機に耐え、国民が享受していた多くの恩恵を停止せざるを得なくなっている。さらに、同国は自由が大きく制限されることから、北朝鮮との類似点が指摘されている。

This article was originally published on Global Voices. Read the original article.
Translated by isshi via Conyac

Text by Global Voices

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