大阪2位 「世界の住みやすい都市」ランキング 日豪NZが上位に

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◆欧州よりも健闘のアメリカ
 アメリカでは、パンデミックから回復を見せたことで急速に住みやすくなっている都市がいくつか見られる。ハワイのホノルルや中南部・テキサスのヒューストンなどが代表例であり、こうした都市ではここ半年間で住みやすさ指標が大きく改善している。感染者数が比較的少なくロックダウン緩和の進むヒューストンは、前回から24ランク上げて31位となった。ワクチン接種の順調なホノルルは、アメリカの都市としては最良の14位にまで上昇している。EIUは、ワクチン接種が進み、それによって生活上の制限が緩和されてきているためだと述べている。

 アメリカでも一部、ランクダウンした都市はある。ビジネス・ライターのケネス・ラポザ氏は米フォーブス誌への寄稿のなかで、都市によっては依然として劇場とレストランの閉鎖が続いており、これが住みやすさを下げたとの見方を示している。しかし、大規模なロックダウンを実施したニューヨークなどはランクを落としたかと思いきや、同地も含め多くのアメリカの都市は前回から横ばいとなっている。本調査を統括するEIUのウパサナ・ダット氏は、医療システムへの過剰な負荷が見られた前回調査よりも状況が良くなっていると分析する。

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Text by 青葉やまと