世界一大きい犬は?世界一大きい・小さい犬種をランキングにして紹介
一般社団法人ジャパンケンネルクラブによると、137もの犬種が登録されており、さらに細かく分類される場合もあるという。それほど多くの種類がある中で、世界一大きい犬はどれほどの大きさなのだろうか。
本記事では、さまざまな犬種がある中で、大きさに注目してランキングを作成した。併せて、世界一の記録を持つ犬も紹介する。超大型犬や小型犬に興味がある方や、犬を飼いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてほしい。
目次
世界一大きい犬種ランキング
超大型犬とも呼ばれる体の大きな犬種の1位から5位までをランキングにした。特徴や性格、平均的な大きさを紹介する。
- 1位:グレート・デーン
- 2位:アイリッシュ・ウルフハウンド
- 3位:セント・バーナード
- 4位:ボルドー・マスティフ
- 5位:ニューファンドランド
1位:グレート・デーン
大きなデンマークの犬という意味の名前だが、原産国はドイツである。ジャーマン・マスティフとも呼ばれている。穏やかな性格で、家庭犬として人気のある犬種である。一方で、大きな体のため力は強く、コンパニオンや警備犬としても活躍する。毛が短い犬種のため、寒さには弱い。
体長は平均して80cm以上あり、大きいものだと100cm、体重は100kgほどになることもある。
2位:アイリッシュ・ウルフハウンド
アイルランドが原産で、ヨーロッパで人気の高い犬種。気性は穏やかで人懐っこい性格だ。しかし、もともとは狩猟犬だったため運動量が多く、体に合わせた生活スペースの確保と長時間の散歩や運動が必要となる。飼う難易度は高い犬種といえるだろう。目や口の周りも毛で覆われており、テリア系の犬種に似た見た目をしている。
体長は平均して80cmほどだが、大きいものは100cmを超えるほどである。
3位:セント・バーナード
スイスが原産の犬種で、スイスの国犬にもなっている。『アルプスの少女ハイジ』に登場するヨーゼフや『あらいぐまラスカル』に登場するハウザーは、セント・バーナード。日本でもなじみの深い犬種である。
穏やかな性格でありながら用心深くもあり、護衛犬や救助犬として活躍する。寒さには強いが、日本の夏のような高温多湿の環境には弱いため、飼う際には注意が必要である。
オスのセント・バーナードは平均でも80cm、80kgほどの大きさである。
4位:ボルドー・マスティフ
フランスが原産の犬種。ドッグ・ド・ボルドーとも呼ばれる。赤い毛色とブルドックのようなしわのある顔が特徴的である。
もともとは闘犬であったため、攻撃的な一面もある。しかし、基本的には穏やかな性格で大人しい。顔のたるみは蒸れやすいため、特に夏場は定期的に汗を拭く必要がある。
がっちりとしたたくましい体つきで、オスのボルドー・マスティフは平均でも60~70cm、60kgほどの大きさである。
5位:ニューファンドランド
カナダの東海岸に位置するニューファンドランド島が原産の犬種。防水性に優れた毛に覆われており、泳ぎも得意である。もともとはソリ犬や水難救助犬として活躍していた。伝統的な色は黒で、熊のようにも見える大きな体つきである。日本にはあまりいない犬種だが、賢くて優しい性格のため飼いやすい。
体長は平均して60~70cmほどである。
世界一小さい犬種ランキング
体の小さな犬種の1位から5位までをランキングにした。特徴や性格、平均的な大きさを紹介する。
- 1位:チワワ
- 2位:ヨークシャー・テリア
- 3位:プラシュスキー・クリサジーク
- 4位:ロシアン・トイ・テリア
- 5位:ポメラニアン
1位:チワワ
体の小さい犬種といわれてチワワを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。平均的な体長が最も小さいのはチワワである。
チワワはメキシコが原産の犬種。小さな体と大きな目がかわいらしく、日本だけでなく世界でもトップクラスの人気がある。基本的には遊び好きで元気な性格であるため、定期的な散歩が必要である。
長い被毛を持つロングコートと短い被毛のスムースコートの2種類に分けられる。体長は平均して10~20cmほどである。
2位:ヨークシャー・テリア
イギリスのヨークシャー地方で生まれ、1870年に承認された犬種。美しく長い毛が特徴で、動く宝石とも呼ばれている。成長とともに毛色が変わることも、ヨークシャー・テリアの特徴である。
抜け毛は少なく伸び続けるため、定期的なトリミングが必要となる。飼い主に忠実で賢いので、適切にしつけをすれば飼いやすい。
チワワに次いで小さい犬種といわれており、体長は15~20cmほどしかなく、体重は1.5~3kgほどである。
3位:プラシュスキー・クリサジーク
ボヘミアが原産の犬種。古くからネズミを駆除するために使われた犬種がルーツだ。プラハのネズミ捕りという意味の名前である。チェコやスロバキア、日本などの限られた国でのみ飼育されている。活発に走り回るなど運動が好きな性格である。
ミニチュア・ピンシャーやチワワに似ているが、足は細長く耳がとがっている特徴がある。体長は平均して20cmほどである。
4位:ロシアン・トイ・テリア
ロシアのモスクアが原産で、イングリッシュ・トイ・テリアがルーツの犬種である。チワワやパピヨンが交配されているため、見た目もチワワやパピヨンに似ている。
被毛の長さによってロングコートとスムースコートの2種類に分けられ、それぞれ見た目が大きく異なる。陽気な性格だが、落ち着いた一面もあるため飼いやすい。ロングコートタイプのほうが比較的穏やかな性格である。
体長は平均して20~30cmほどである。
5位:ポメラニアン
ドイツが原産の犬種で、スピッツを品種改良して小型化したといわれている。活発で動き回るのが好きな性格だが、飼い主への忠誠心が強くて訓練しやすいといった特徴がある。小型犬の中でも寿命が長いため、人気の犬種である。
ホワイトやブラック、ブラウン、オレンジ、グレーなどさまざまな毛色がある。体温を調整するためのアンダーコートと、刺激から体を守るオーバーコートの2種類の被毛を併せ持っている。体長は平均して20~30cmほど。
世界一の記録を持つ犬
世界一大きい・小さいと認められた犬はどの犬種なのだろうか。ここからは、大きさに関して世界一の記録を持つ犬を紹介する。
世界一大きい犬
ゼウスと名付けられたアメリカのグレート・デーンが、世界最大の犬としてギネスに記録されている。2011年の計測では体長111.8cmと記録された。立ち上がると2mを超え、馬やロバなどと間違われることもあったといわれている。ゼウスは2014年、5歳で亡くなった。
最大体重の犬も以前はギネスに記録されていた。しかし、近年では、飼い主が記録のためにエサを与えすぎる危険などから、記載されなくなっている。
世界一小さい犬
世界一小さい犬は、体長部門と体高部門でそれぞれギネスに登録されている。体長とは胸からお尻の先までの長さ、体高とは地面から肩までの長さを計測したものである。
体長部門で世界最小の犬としてギネスに登録されているのは、ヘブンセントブランディと名付けられたチワワである。体長は15.2cmであった。
体高部門で世界最小の犬としてギネスに登録されているのは、パールと名付けられたチワワ。体高は9.1cmだ。以前はパールの母親と姉妹であるミラクルミリーと名付けられたチワワが記録を持っていた。ミラクルミリーと血縁関係にあるパールが記録を更新した。
世界一大きい犬はグレート・デーンのゼウス
世界一大きい犬としてギネスに記録されているのは、グレート・デーンのゼウスである。実際に飼う際には、犬の特徴や性格をよく調べてパートナーを選ぶとよいだろう。
本記事で紹介したランキングは、以下のとおり。
世界一大きい犬種ランキング
- 1位:グレート・デーン
- 2位:アイリッシュ・ウルフハウンド
- 3位:セント・バーナード
- 4位:ボルドー・マスティフ
- 5位:ニューファンドランド
世界一小さい犬種ランキング
- 1位:チワワ
- 2位:ヨークシャー・テリア
- 3位:プラシュスキー・クリサジーク
- 4位:ロシアン・トイ・テリア
- 5位:ポメラニアン
あなたにおすすめの記事
◆日本が誇る「世界一」15選 世界で愛されるエンタメ、夢も叶える技術力……