「人助けランキング」日本・世界ワースト4位、実態より低くなっている? その理由
◆困難な状況でも絶えない助け合い精神
アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどが上位に入っているものの、必ずしも経済的に余裕のある豊かな国々だけで人助けが行われているわけではないようだ。
1位は6年連続でインドネシアとなった。募金とボランティア活動の質問項目について、いずれも世界2位の高スコアとなり、総合スコアではトップの座を占めた。インドネシアには「重みをともに背負う」という考え方があり、これが人助けの精神を広めているのだという。
2位のウクライナは前年の10位からランクを8つ上げ、今年最も躍進した国となった。戦時下の困難な状況が人々の結束を深めているとみられる。いずれの質問項目でも世界16位以内に入っている。
3位のケニアは前年から1ランク後退となったが、依然として高いスコアを維持した。項目別では、困っている人の手助けで8位、ボランティア活動で4位となった。ケニア・コミュニティ開発財団のグレース・マインギ氏は、「世界人助け指数におけるケニアの順位は、生活費の上昇や失業率の増加との闘いを考えると、印象的であり、勇気づけられるものです」とコメントしている。