「デート代は男が出すべき」論争、アメリカでは? 男性が毎回払うのは“性差別”!?

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◆男性は多く出したいが、毎回だと付き合うのを考える……
 男性が支払う理由としては、収入に格差があるためとの考え方が主流になっているようだ。CNBCは、米シンクタンクのピュー研究所が集計した2020年のデータを引き、女性の平均収入は男性の84%にとどまっていると指摘する。その原因は、低賃金の職業についている、育児で休職している、職場に男女差別があるなどさまざまだという。

 このように、男性がある程度多く負担することには一定の正当性も感じられる一方、毎度デート代を負担させられることに疑問を感じる男性もいるようだ。米ベスト・ライフ誌は、交際から半年たったカップルでは、8割前後のカップルが男女とも費用を負担し合っていると報じている。その一方で、過半数のカップルでは、男性の方が依然として多く支払っているという。男性の44%は「お金をまったく払わない女性とは付き合うのをやめるだろう」と回答する一方、男性の76%は「女性からお金を受け取ることに罪悪感を感じる」とも回答しており、複雑な心境が交錯する。

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Text by 青葉やまと