酢で足湯すると何がいいのか? 10分でできる足のトラブル対策

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◆リンゴ酢を使う酢足浴には要注意
 イボやタコの治療にも効果が期待できる。

 ヘルス・ラインによると、酢には軽い角質除去作用があり、これを活用できるという。具体的な方法としては、酢足浴の後に軽石で足裏をこすり、硬くなった皮膚を除去する。また、酢足浴の代わりに綿球に酢を含ませ、患部に直接塗布しても効果が期待できる。

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 通常の酢のほか、リンゴ酢を使う方法もネットで散見されるが、その場合は注意を要する。インド英字紙のインディアン・エクスプレスは、リンゴ酢1に対して水4の割合で混ぜ合わせての足浴を紹介している。

 しかし、この治療法について、ナナヴァティ病院の皮膚科医・毛髪専門医であるヴァンダナ・プンジャビ氏は、「リンゴ酢は高い酸性度を持つため、長時間直接皮膚に触れるとやけどの原因となる可能性がある。必ず水で希釈し、使用時間は15〜20分程度に制限すべきだ」と注意を促している。

 効果のほどについて、エレメンツ・オブ・エステティックス創設者で皮膚科医のストゥティ・カレ・シュクラ氏は、「リンゴ酢の持つ抗菌性と抗炎症性により、特定の真菌や細菌の成長を抑制する環境を作り出す可能性がある」と述べる一方で、「作用機序を完全に理解するには、さらなる科学的研究が必要だ」と指摘し、あくまで民間療法であるとの立場を示している。

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Text by 青葉やまと