アジアから来たカメムシにフランス悲鳴 欧州で大量発生

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◆アジアのカメムシ対策
 そのような理由から最近ではフランスでも、カメムシの家屋への浸入を防ぐ方法を記す記事が目立つようになった。

 また、農業専門家の間でも、農薬以外の方法で、クサギカメムシ対策案が練られているが、今のところ決定打となる案はないようだ。たとえば、ネットを張ってカメムシを防げば、果物の受粉に必要な昆虫も近寄れなくなる。また、クサギカメムシの天敵である寄生バチの導入を説く声もあるが、これは生態系への影響を十分に検討する必要があるといった具合だ。(フランス3)

 INRAによれば、今世紀に入ってから、フランスで新たに確認される昆虫やダニの外来種は、年間平均7種なのだという。前世紀には年間平均2種しか確認されなかったことを考えると、明らかな増加だ。(同)

 害虫や疫病も、加速度を増してグローバル化しているわけだ。

Text by 冠ゆき