哺乳類に広がる鳥インフルH5N1、ヒトへのリスクは? WHO「備えなければいけない」
◆過去のヒトへの感染、致死率は50%以上
WHOのテドロス事務局長は、「1996年の出現以来、H5N1のヒトへの感染も、ヒトとヒト間での感染も稀で非持続的なものだ」とするが、「今後もその状況が続くとは限らないため、現状変化に備える必要がある」と説く。
“But we cannot assume that will remain the case, and we must prepare for any change in the status quo.
As always, people are advised not to touch or collect dead or sick wild animals, but to report them to the local authorities.”-@DrTedros #H5N1— World Health Organization (WHO) (@WHO) February 8, 2023
実際、1997年に香港でヒトがH5N1に感染し18人中6人が死亡する事例があった。その時はヒトからヒトへの感染はなく、それ以上広がることはなかったが、2003年末からの再流行で再びヒトへの感染も起きている。その数は2019年4月までで860例、そのうち亡くなったのは454人だ。
予防の第一歩として、WHOは「野生動物の死骸に触らず、地元当局に知らせる」ことを推奨している。
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