「ナルシスト」はどのような人なのか 自信満々の仮面の裏に劣等感 人間関係でトラブルも
自分のルックスや行動などにうっとりする人をよく「ナルシスト」というが、このような人にはどのような特徴があるのだろうか。度が強いと精神疾患の一種ともされるナルシスト。その傾向についてみてみよう。
◆他者軽視のナルシスト 重度だと人格障害に相当
米ウェブMD誌は、誰もが時折はナルシスト的な行動をするかもしれないと述べたうえで、「真のナルシストはよく他人と彼らの感情を無視する」としている。あくまで性格上の特徴にすぎないが、重症になると「広義の人格障害の一種に該当することもある」とも注意を促している。
意外なことにナルシストは、人間関係の構築能力に長けていることが多い。同誌はナルシストが往々にして「非常に魅力的かつカリスマ的」だとしている。自分についてポジティブな意見を受け取るべく、エゴを満たしてくれる人々と積極的に関係を築くことが多いようだ。
このような社交的な行動は、実は内面に抱える弱さの裏返しなのかもしれない。米医療機関のメイヨー・クリニック(5月13日)は、「この過剰な自信に満ちた仮面の裏に潜むのは、ほんのわずかな批判にも打たれ弱い、脆い自尊心だ」と述べている。
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