中国で新規感染5000人超、オミクロン株拡大 各地でロックダウン

都市封鎖4日目の吉林省長春市(3月14日)|Chinatopix Via AP

 ゼロコロナ政策を徹底して取ってきた中国で、新型コロナウイルスの新規感染者が2年ぶりに急増している。中国がこれまで通りゼロコロナ政策を踏襲し、大規模な検査と厳しい隔離措置を続けるならば、その代償は高くつく可能性がある。それはなぜか。

◆2020年春以来の感染者数に
 中国本土の新型コロナウイルス感染者は3月に入ったあたりから増加が目立つようになり、日を追うごとに感染の勢いは増している。12日に新規確認された市中感染者(無症状を含む)は3122人、13日は2125人、14日は5154人と2020年3月以来最多を記録。地理的にも拡大しており、14日の新規感染者は31の省・市・自治区のうち23で報告されている。

◆北東部吉林省では複数の都市がロックダウン
 3月頭から感染者数が増加している中国北東部では、いくつかの小都市がロックダウンしたが増加傾向は止まっていない。人口900万人の吉林省第一の都市、長春市が11日にロックダウンに踏み切った。第二の都市である吉林市は6回に及ぶ集団検査で2200件以上のオミクロン例を報告。13日から部分的なロックダウンに入った。それと並行し、12日には、吉林市市長と長春健康当局のトップの更迭が、理由を明示することなく発表されている。(フランス24、3/13)

Text by 冠ゆき